喫茶店バイトで時給アップ交渉成功

個人経営の喫茶店で働いた時の事です。その頃私は25歳で、ずっとそのお店でバイトをしているのでお店の店長とも仲良くなっていました。時給870円で働いていたのですが、もうちょっと上げてほしいなと思って、バイト5年目の時にそれとなく店長へ相談しました。

時給は研修1ヶ月850円で、その後は870円という固定でした。でも交渉の結果、何と950円にアップしたのです。

最初に思っていたのは、時給900円という価格でした。30円上がっただけでも万々歳だったのです。あまり上がりすぎても逆に申し訳ないし、その時給に見合った仕事が出来るだろうかという、ちょっとした不安もありました。そこそこ時給が上がってくれればいいな、個人経営の喫茶店だし、あまり上がらないだろうなとあまり期待はしていなかったのです。

交渉の仕方としては、角が立たないようにそれとなく相談する、といった感じでした。5年も働いていると、閉店までのシフトの時に、お店を閉めた後に店長と珈琲を飲みながらそのまま少し話す事もありました。ですから「そういえば私、気づけばもう5年も働いてます」と話題に出してみたのです。

すると店長から「そんなに長かったんだね、いつもありがとう」と言われたので、「こんなに素敵なお店で働けて私も嬉しいです」と店長を立てました。暫く雑談をして、「そういえば店長、もしよかったら、ほんのちょっとだけ時給って上がらないですか?」と軽い感じで言ってみました。お金の話はこの時初めてしたので、内心ドキドキでした。もし店長が気を悪くして「納得できないなら辞めて」と言ったらどうしよう、とか怒ったらどうしよう、明日から気まずくならないかなと不安もありました。

でも店長は怒ったりせず、「もう5年も居てくれているし、じゃあ950円でどう?」と言ったのです。まさかこんなにあっさりと交渉成立するとは思わず、暫く唖然としてしまいました。

時給が上がってよかった所は、頑張ればそれだけ結果がついてくるという事です。個人経営のそこそこ繁盛している店舗だから出来る事かもしれませんが、交渉次第では、時給もこれだけ上げてもらえるのだと嬉しく感じました。それに時給が上がった時に「いつも頑張って働いてくれているから」と言ってくれて、頑張れば頑張った分だけ、いい事があるのだと思いました。

でも反対に、ちょっと困った事が起きてしまいました。私と同じ位働いている同僚バイトが、どこからか私の時給が上がった事を知って、自分も時給を上げてほしいと店長へ詰め寄った事です。閉店後で私とその同僚バイト、店長の3人で店を片付けていたのですが、急に店長へ「私も時給1000円にして下さい」と言い出すので驚きました。

私は誰にも言っていないので、店長か、もしくはあの時給交渉の時に話しを聞いていたのかと思います。店長は「貴女はよくサボったり遅刻するでしょ、そんな人には時給をそこまで上げる事はできない」と言いました。「でも長く勤めてくれているから、これからサボりや遅刻を直すなら900円まで上げましょう」と店長が言うと、同僚バイトは気分を害したのか翌日から出勤しなくなったのです。

まさか私の時給アップが切っ掛けに、こんなトラブルが起こるなんて思ってもいませんでした。幸い他のバイトもまだいるのでお店は回りますが、いつ他の同僚バイトも同じように辞めてしまうのか、気が気じゃありません。

こういった事は、個人経営ならではのトラブルだと思います。他の会社やチェーン店ではない事だとは思うのですが、お金の事なので、時給が上がって嬉しい反面、同僚と気まずくなってしまうのは嫌だなと感じました。それに時給が上がってそれだけ期待を背負っている分、責任感もひしひしと感じています。良い事ばかりではなく、悪い事もそれなりにあるので、時給交渉はリスクを考えて行動しないと、と思います。